キオクシアのKLU366A128Gの口コミ、読み込みは速いが書き込みは遅い?

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2026-10-17
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128GBの容量で最大読出速度200MB/sをうたうUSBフラッシュメモリが、キオクシアのKLU366A128Gです。口コミでの評価は、読み込みでは公称を超える実測がいくつも出ている反面、書き込みでは3〜5MB/sや10MB/s前後という報告もあり、はっきり二つに割れています。向いているのは、OSの起動メディアやポータブルソフトの保存のように、データを読み出す場面が中心の使い方です。

この製品は、キオクシア(旧東芝メモリ)のUSBメモリ「TransMemory U366」シリーズに属し、128GBモデルのうち日本国内のサポートを受けられる型番にあたります。容量が同じでも、型番がLU366S128GG4のものは海外パッケージ品として売られています。

目次

KLU366A128Gの口コミは読み込みが公称超え、書き込みは10MB/s前後の報告も

KLU366A128Gの口コミで報告された読み込み・書き込み速度の比較グラフ

読み込みの速さを褒める声が多く、不満が集まるのは書き込みのほうです。

読み込みは128GBモデルで237MB/sを計測した例がある

スペインのレビューサイトがCrystalDiskMark 8で試したのは128GBモデルで、挿したのはUSB 3.2のポートです。連続読み込みは237MB/sで、公称の最大値である200MB/sを上回っています。書き込みの連続値は35MB/s、ランダム読み込み(小さなファイル)は13MB/sでした。

noteで検証結果を公開している4cv Labも、128GBモデルのシーケンシャル読出速度はスペックどおりの数値だと認めています。ベンチマークでの読み出しは上位クラスに入るという評価です。メタルボディに指紋が付きにくいことも、4cv Labは長所として挙げました。

ほかの容量でも、読み込みの評判は悪くありません。32GBモデルの購入者が価格.comの掲示板に立てた投稿の題は「読み込みが爆速でした」です。投稿者はCrystalDiskInfo 9.3.1で測ったと書いていて、読み込みは220MB/sを超えたそうです。32GBモデルの公称値は100MB/sなので、公称値を大きく上回る結果です。16GBモデルのレビューでも、読み込みは100MB/s以上出ています。

投稿に出てくるCrystalDiskInfoは、無料で使える、HDDとSSDの健康診断用ユーティリティです。主な機能は、ストレージ自身が自己診断した結果であるS.M.A.R.T.情報の確認です。型番や容量、電源投入回数、使用時間、温度を一覧で見られます。健康状態の評価は4段階で、「正常」「注意」「異常」「不明」のいずれかが付きます。推奨されているダウンロード先は公式サイトです。

書き込みは「遅すぎ」「実用に耐えない」と書かれた

いちばん厳しいのは、gadget.hyakkaidan.comというガジェットのレビューサイトです。取り上げたのはKLU366A128G、つまり128GBモデルで、「読出速度200MB/sを謳うUSBメモリ、書き込みが遅すぎ」という見出しを付けました。何度試しても読込は40MB/s、書込は10MB/s前後にとどまったそうです。「個体差もあるっぽい」と断りつつ、結論は「おすすめしません」でした。書き込みが実測で3〜5MB/sだったという紹介も別にあります。

「KIOXIA『TransMemory U366』は書込み速度が絶望的すぎた」と見出しに掲げたレビューも出ています。64GBモデルを買った人のレビューでは、読み出しが100MB/sという公称値を上回って満足できたのに、書き込みは絶望的という感想でした。

こけブログは、読み出しはそこそこ速いものの、書き込みが遅くて実用に耐えないと判断しました。書き込み速度を重視する人には、Sandiskなどの製品のほうが良いという立場です。4cv Labのベンチマークでも書き込みは中位以下で、Ubuntuで測ったランダム読み書きは他社製品に大きく劣ったという結果です。

数字で見ると、もう少し穏やかな報告もあります。パソコンのSSDにあった10GBの動画を書き込んだ人は、速度が25〜50MB/s程度だったと価格.comの掲示板で報告しています。16GBモデルのレビューは、書き込みを「普通」と評価し、4KB未満の細かいファイルはやや苦手だと述べました。

1GBのファイルを約27秒でコピーできた例も

測り方を変えると、書き込みの評価は上がります。remylogのレビューでは、CrystalDiskMarkの書き込み値は全体的に低めに出たものの、1GBのファイルを実際にコピーすると約27秒で終わりました。4cv Labも、ファイル単位の書き込みについてはUSBメモリとして最速の部類だと評価しています。評価は個体差のほか、CrystalDiskMarkかKDiskMarkか、実際のファイルコピーかという測定方法でも変わります。

128GBモデルの満足度は5段階で3.67

価格.comでの128GBモデルの満足度は、9件の集計で5段階の3.67程度です。耐久性やデザインを評価する声があり、16GBモデルのレビューには「安くておしゃれで丈夫なUSBメモリー」という題のものもありました。一方で、書き込み速度に不満を持つ声も見られます。

書き込みが読み込みより遅いのはNAND型フラッシュメモリの仕組みによる

NAND型フラッシュメモリで書き込みが読み込みより遅くなる仕組みの図解

フラッシュメモリは、電気で中身を書き換えられて、電源を落としてもデータが残るタイプのメモリで、不揮発性メモリと呼ばれます。種類はNOR型とNAND型に分かれ、USBメモリの多くはNAND型を使っています。NAND型は容量を増やしたり小さく作ったりしやすい代わりに、書き込みはビット単位ではなくページ単位になります。

書き込みに時間がかかる理由は、データの記録方法にあります。書き込むときは高い電圧をかけ、電子に絶縁体を通り抜けさせるため、読み取りより時間がかかります。書き込みはブロック単位のまとまった量で行うので、小さなデータでは効率が落ちやすくなります。1つのセルにたくさんのビットを記録する方式だと、書き込みを何段階かに分ける必要があり、そのぶん時間が延びます。

さらに、特定の素子にだけ書き込みが集中しないよう、ウェアレベリングという技術で書き込み先を散らしています。この管理とUSB回路の制御を受け持つのがコントローラーICで、その性能が全体の速さを左右します。つまりUSBメモリの速度は、USB規格だけでは決まりません。口コミの書き込み速度がばらつく背景には、こうした仕組みがあります。

ベンチマークの書き込み値は短時間の測定で出た数字

口コミで使われているベンチマークソフトは、主にCrystalDiskMarkとKDiskMarkの2つです。

CrystalDiskMarkはWindows向けの無料ベンチマーク

CrystalDiskMarkは、SSDやHDD、USBメモリの読み書きの速さを測るWindows向けの無料ソフトで、作者はhiyohiyo氏です。シーケンシャル(SEQ)は、大きなデータを続けて読み書きする速さを指し、大容量ファイルのコピーに関わります。ランダム4KiB(RND4K)は、4KiBの小さなデータを離れた場所から読み書きする速さで、アプリやOSを立ち上げるときや、細かなファイルを扱うときの感覚に近い項目です。

条件の表記にも意味があります。Qはキュー深度、Tはスレッド数で、Q32T1はリクエスト32個を1スレッドから同時に投げる設定を表します。結果はシーケンシャルがMB/s、ランダムがIOPSで表示されることがあります。測定は短時間で終わるため、長時間書き込んだときの性能は、この数値からは読み取りにくくなります。ベンチマークの書き込みは遅いのに、コピーしてみると悪くない、という口コミが出る理由の一つがこの性質です。

KDiskMarkはLinux向けのオープンソースツール

KDiskMarkは、Linuxで動く、無料で使えるオープンソースのHDD/SSD用ベンチマークツールです。画面はCrystalDiskMarkによく似ています。測定の中身はFIO(Flexible I/O Tester)が担っていて、ブロックサイズやキュー数、スレッド数を設定できます。表記の意味はCrystalDiskMarkと同じで、SEQが連続、Qがキュー数、Tがスレッド数、RNDがランダム性能の測定です。測定結果はレポートとして保存できます。

TransMemory U366は128GBモデルが最大読出速度200MB/s

キオクシアの公式ページに載っている主な仕様は、次の表のとおりです。

項目内容
容量4モデル:16GB、32GB、64GB、128GB(欧州での発表時)
最大読出速度32GBモデルと64GBモデルは100MB/s、128GBモデルは200MB/s
インターフェースUSB 3.2 Gen 1のType-A(USB 2.0にも対応)
外形寸法39.0×12.2×4.5mm
質量約6g
ボディ小さな金属ボディで、キーリングを通す穴あり
使用温度0℃から50℃(結露なきこと)
保管温度-20℃から60℃
対応OSmacOSとWindows 8.1、10(欧州向け発表時の記載)

表記の読出速度は、キオクシアが自社内の特定の試験環境で得た最良の値です。公式ページの注記にあるとおり、手元の機器で同じ速さが出る保証はありません。200MB/sは上限の数字で、つなぐパソコンやUSBポートの条件しだいで結果は上下します。

2021年9月23日にKIOXIA Europeが発表

TransMemory U366を発表したのは、キオクシアの欧州法人KIOXIA Europeで、日付は2021年9月23日でした。金属製の薄いボディを使った新しいUSBフラッシュドライブのシリーズで、ノートパソコンと一緒に持ち歩くことを考えた、小型でスタイリッシュな作りをうたっています。

USB 3.2 Gen1は最大5GbpsのUSB 3.0と同じ規格

商品名にある「USB 3.2 Gen1」は、最大5Gbpsで転送できる規格のことです。昔のUSB 3.0やUSB 3.1 Gen 1と中身は同じで、変わったのは名前だけです。改名の1回目は2013年で、速度が2倍のUSB 3.1 Gen 2ができたときに、USB 3.0は「USB 3.1 Gen 1」という名前になりました。2回目は2017年で、USB 3.2 Gen 2×2の登場にあわせて「USB 3.2 Gen 1」に改まっています。

上位の規格は、Gen 2が最大10Gbps、Gen 2×2が20Gbpsです。仕様表では、「SuperSpeed USB」がGen 1、「SuperSpeedPlus USB」がGen 2の呼び名として使われる場合もあります。後方互換性もあるので、USB 3.2の機器は古いUSB製品とつないで使えます。

Type-Aは昔からある長方形の差し込み口

USB Type-Aは、従来からある長方形のコネクタの形状名で、挿す向きは一方向だけです。Type-Cは小さく左右対称なので、上下を気にせず挿せます。Type-Aはいまも多くの機器が備えている形です。形状で速度が決まるわけではなく、速さは機器やケーブルが対応する規格で変わります。

型番がKLU366A128Gなら国内サポートの対象

購入時にいちばん大きな違いになるのが、KLU366A128GとLU366S128GG4の型番の差です。Amazon.co.jpでのKLU366A128Gの商品名には、旧東芝メモリ、USB3.2 Gen1、最大読出速度200MB/s、国内サポート、正規品といった言葉が並んでいます。KLU366Aシリーズ向けの取扱説明書は、キオクシアの公式サイトからダウンロードできます。

LU366S128GG4について、ツクモのネットショップは、海外パッケージ品のためメーカーでのサポートはないと明記しています。

並行輸入品は偽物とは限らないが、日本法人の保証は原則なし

並行輸入品とは、メーカーや正規代理店以外の業者が海外で仕入れ、日本に持ち込んで売る商品のことです。流通の経路が違うだけで、偽物とは限りません。いちばん大きな差は保証です。日本の正規代理店を経由しないので、メーカーの日本法人が行う保証やサービスの対象からは原則として外れます。KLU366A128GとLU366S128GG4の違いも、この保証の考え方につながっています。

保証期間は欧州向け公式ページが5年、販売ページは1年

欧州向けのキオクシア公式ページには、保証期間5年と書かれています。KLU366A128Gについて購入日から1年の保証と案内しているのは、シンガポールのAmazonの商品ページです。国内の販売店にも、代理店保証1年と記載している例があります。どこで買うかで保証の中身が変わるため、注文の前に販売ページの保証欄を見ておきましょう。

KLU366A128Gの価格は1,228円のセールから3,380円の出品まで幅がある

同じ型番でも、販売店とタイミングで値段は大きく動きます。時期の異なる出品例は次のとおりです。

型番販売先価格
KLU366A128GAmazon.co.jpの出品約2,580円
KLU366A128GYahoo!ショッピングの出品3,380円
KLU366A128GAmazonのタイムセール(17%オフ)1,228円
LU366S128GG4価格.com最安3,399円(税込)、価格帯3,399円〜3,980円(2店舗)
LU366S128GG4ツクモのネット価格1,680円(税込)、在庫なし

値段が安い理由について、掲示板で挙がっているのは利用者の推測だけです。元東芝のブランドだから、もともと安い製品なので偽物を作る意味がないから、といった書き込みにとどまります。

向いている使い方はOSの起動メディアと小さなファイルの持ち運び

KLU366A128Gが向いている使い方と向かない使い方

口コミ全体を通すと、読み込みは速いという声が多く、書き込みの速さは個体や測定方法によって差が出ています。remylogのレビューは、小さなファイルの共有や、OSの起動メディアづくり、ポータブルソフトの置き場所といった、読み出しの速さが効く用途を勧めています。写真や資料のような小さなファイルを持ち歩いて開く使い方も、向いている側に入ります。

ここでいう起動メディア(ブートメディア)とは、内蔵ストレージのOSが使えないときでもコンピューターを起動できるように作った記録媒体のことです。OSのインストールや、起動しなくなったPCからのデータ救出と診断に使われます。

逆に、10GBクラスの動画のような大きなデータを何度も書き込む使い方には向かない可能性があります。書き込み速度を最優先するなら、他社のUSBメモリや外付けSSDも候補に入れて比べることになります。

キャップのない端子はポーチに入れて持ち歩く

TransMemory U366にはキャップがなく、端子がむき出しのため、ホコリや湿気が付きやすい作りです。購入ガイド系の解説には、端子のホコリ対策と、使っている最中の熱への注意が載っています。持ち歩くときはポーチなどに入れて、端子を守る工夫が役に立ちます。

読み込み重視ならKLU366A128G、書き込み重視なら他社製品と比べて選ぶ

キオクシアのKLU366A128Gは、読み込みでは公称の200MB/sを上回る実測が出る一方、書き込みの口コミは3〜5MB/sから実用的な速さまで大きく割れています。読み込み中心の使い方なら速さを生かせますが、大容量の書き込みが多いなら他社製品も比べてください。買うときは、国内サポートの対象であるKLU366A128Gかどうかを型番で確かめてください。

書き込みの速さを重視して外付けSSDも候補に入れるなら、同じキオクシア製のキオクシアのポータブルSSD「SSD-PKP1.0U3G2BR」の評判もあわせて見ておくと比べやすくなります。

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