エレコムのM-IT10MRSABKは、親指で操作する36mmボールのトラックボール「IST PLUS」シリーズのブラックモデルで、2026年6月下旬に発売されました。ただし、この型番そのものを使った個人の口コミは、2026年10月8日の時点で見つけられていません。確認できたのは、メーカーの仕様、各メディアの発売報道、先代モデルに寄せられた声の3種類です。
この記事では、その3つを混ぜずに分けて整理します。何が分かっていて、何がまだ分からないのか。価格はなぜ情報源ごとに食い違うのか。上位機種のIST PROとはどこが違うのか。買う前に知りたい順に書きました。口コミを探してここに来た方には期待外れの部分もありますが、分からないことを分からないと書くほうが、購入の判断には役立つと考えています。
M-IT10MRSABKの口コミは見つからず、確認できた評価は2種類だけ
結論として、M-IT10MRSABKを実際に使った個人の感想は、今回の調査では確認できませんでした。発売から日が浅い製品で、レビューが出そろっていない段階です。
代わりに、評価として確認できたものは2つあります。1つはマイベストの検証ページです。同じIST PLUSのブラックモデルであるM-IT10MRSBKについて、特徴を「ほぼ無音のクリックと、なめらかに転がるボールが魅力」とまとめています。ただし、評価の点数や検証の手順まで確認できておらず、ここでは特徴の要約として紹介するにとどめます。
もう1つは、IST世代のM-IT10BRに寄せられた声です。価格.comのクチコミ掲示板には、ボールが転がり過ぎると感じる人がいる一方で、慣れると良い感じになってくるという声がありました。また、ベアリングで支える仕組みがこれまでにないもので、汚れに強そうだと期待する書き込みもありました。
注意してほしいのは、これが先代モデルの声だという点です。IST PLUSの新機構「ボールローラー」を使ったM-IT10MRSABKに、そのまま当てはまるとは限りません。「転がり過ぎる」という感想が新モデルでも出るのか、ボールローラーの摩擦低減がどう感じられるのかは、実機のレビューが出てから判断することになります。
発売は2026年6月下旬、直販では5月26日から予約が始まった
IST PLUSは、2026年5月26日に発表され、6月下旬に発売されたシリーズです。エルミタージュ秋葉原やPC Watch、INTERNET Watch、ASCII.jpなど複数のメディアが発売を報じています。直販サイトでは5月26日から数量限定で予約販売が始まり、2,000円の割引が実施されました。
IST PLUSは、2023年に発売された「IST」シリーズに、マルチペアリングとオンボードメモリなどの機能を加えた製品です。機能面の追加が、先代との主な違いです。
M-IT10MRSABKのほかに、型番末尾の違うM-IT10MRSBK(ブラック)とM-IT10MRSWH(ホワイト)も販売されています。エレコム公式サイトにはM-IT10MRSABKの製品ページがあり、Amazon.co.jpにも商品ページがあります。Amazonのページには、Bluetooth接続2台と2.4GHz無線1台に対応し、Windows、Mac、iPad、Chrome、Androidで使えると書かれています。
型番末尾のBKとABKの違いは、今回の調査では確認できていません。仕様や付属品の差なのか、販売チャネルの違いなのかは分かりませんので、購入前に商品ページで見比べてください。
価格は8,380円、13,420円、15,235円と情報源で割れている

価格については、結論を1つに絞れません。情報源ごとに数字が違います。
| 情報源 | 対象 | 税込価格 |
|---|---|---|
| 発売報道(PC WatchやINTERNET Watchなど) | M-IT10MRSシリーズ | 8,380円 |
| 発売報道 | M-IT11MRSシリーズ(ベアリングモデル) | 10,980円 |
| 検索で得た公式表示の要約 | M-IT10MRSABK | 13,420円(税抜12,200円) |
| 家電量販店の販売ページの要約 | M-IT10MRSBK | 15,235円 |
発売報道の8,380円と、販売ページの13,420円や15,235円には、5,000円から7,000円近い開きがあります。どれが現在の価格なのか、今回の調査では確定できませんでした。時期、販売店、型番末尾のどれかで差が出ている可能性はありますが、原因までは確認できていません。
購入するときは、エレコム公式サイトと、買う予定の販売店の価格を同じ日に見比べるのが確実です。この記事に書いた金額も、2026年10月8日までに確認できた情報に基づくものです。
ボールローラーは摩擦を約25%減らす新しい支持方式

M-IT10MRSABKの最大の特徴は、ボールを支える部分に採用された「ボールローラー」です。ボールローラーとは、36mmのメインボールを、小さな支持ボールで受ける仕組みを指します。
構造は、各メディアの発売報道で次のように説明されています。4つの小型ステンレスボールの上に、直径2.5mmのステンレス製の支持ボールを載せています。360度自在に回転する支持ボールがメインボールを支えるため、操作時の摩擦抵抗が下がります。
摩擦の低減幅は、従来の人工ルビー支持に比べて約25%と報じられています。静かさを保ちながら、人工ルビーよりなめらかに動かせるという説明です。先代のM-IT10BRは直径2mmの人工ルビーで支える方式でした。それと比べて、ボールの転がり方がどう変わるのかが、新モデルを選ぶ人にとっての最大の関心事になります。
ただし、約25%という数字はメーカー側の説明に基づくもので、第三者が測定した値ではありません。体感としてどれくらい違うのかは、人によって差が出るはずです。
特許構造のおかげで、支持部にゴミが集まりにくく、頻繁にメンテナンスしなくても使い続けられるとされています。トラックボールは使い続けるとボール周りに汚れがたまりやすいため、掃除の手間が減るなら、買う動機として大きな要素になります。
支持ユニットは付属のツールで取り外せます。別売りのボールローラー、ベアリング、人工ルビーの各ユニットに換装できると伝えられています。操作感が合わなかった場合に、本体ごと買い替えずに済む可能性があるのは、使う側にとって安心材料です。
クリックがほぼ無音で、5ボタン、電池式、握らない形
操作面の特徴をまとめます。クリックはほぼ無音で、ボタンの静音化もIST PLUSの特徴として挙げられています。クリックの音を抑えることが、先代からの改良点の1つです。
ボタンは5つで、電源は電池式です。形は握らずに自然な手の形で使えるエルゴノミクス設計で、親指でボールを転がします。ボール径は36mmの大型です。36mmの大型ボールは、先代のISTシリーズにも共通する特徴です。
接続は2.4GHz無線とBluetoothの2系統です。複数の機器に同時につなげられ、接続先は3台まで登録できると説明されています。対応OSはWindows、Mac、iPad、Chrome、Androidです。
オンボードメモリも搭載しています。ボタンの割り当てを本体に保存できる機能です。プロファイルは3つまで保存できるとされています。
M-IT11MRSは支持ユニットにミネベアミツミ製ベアリングを使う上位版
IST PLUSには、M-IT10MRSシリーズのほかに、M-IT11MRSシリーズがあります。違いは支持ユニットです。M-IT10MRSがボールローラーを採用するのに対し、M-IT11MRSはミネベアミツミ製の高性能ベアリングを採用しています。
価格は、発売報道ではM-IT10MRSシリーズが8,380円、M-IT11MRSシリーズが10,980円と伝えられています。差額は2,600円です。カラーはどちらもブラックとホワイトの2色です。
ベアリングモデルの操作感がボールローラーモデルよりどう違うのかは、今回の調査で確認できていません。ボールローラーも後から換装できるため、最初から高いほうを選ぶ必要があるのかは、実機のレビューを待って判断するのが無難です。
ボタン数で選ぶならIST PLUSとIST PROのどちらか

エレコムの親指トラックボールには、10ボタンの上位機種「IST PRO」(M-IPT10MRSABK)もあります。2025年1月に発売されたモデルです。
| 項目 | IST PLUS(M-IT10MRS) | IST PRO(M-IPT10MRS) |
|---|---|---|
| ボタン数 | 5 | 10(ホイールボタン、チルトホイールを含む) |
| 接続 | 2.4GHz無線、Bluetooth | Bluetooth 5.3 Class2、USB、無線2.4GHz |
| 電源 | 電池式 | 今回の調査では未確認 |
| ポーリングレート | 今回の調査では未確認 | 1000Hz |
| DPI | 今回の調査では未確認 | 100から12000で任意に設定可能 |
ボタンを多く割り当てて使い込みたい方はIST PRO、シンプルな5ボタンで静かさとなめらかさを優先する方はIST PLUSが向いています。この整理は、上の仕様から導いた私の見立てで、メーカーが公式にそう案内しているわけではありません。
IST PROには、個人のファーストインプレッション記事や、レンティオのレビュー一覧ページがあります。ただ、本文の内容までは今回確認できていないため、評価はここでは書きません。使用感を知りたい方は、それらのページを直接読むのが近道です。
買う前に確認したい4つの点
買う前に確かめてほしいことは、4つあります。
1つ目は、口コミが少ない製品だという前提です。個人の感想が集まるのはこれからで、現時点の評価はメーカー説明と報道が中心です。
2つ目は、価格です。8,380円という報道と、13,420円や15,235円という販売ページの記載が並んでいます。購入日に公式サイトと販売店を見比べてください。
3つ目は、BKとABKの違いです。理由は確認できていませんが、末尾が違う以上、商品ページの仕様欄を見比べるのが安全です。
4つ目は、約25%の摩擦低減と静音性が、メーカー側の説明に基づく数字だという点です。体感は人によって違います。先代では転がり過ぎると感じた人もいたため、ボールの動きに敏感な方は、実機に触れられる店頭での確認も一案です。
M-IT10MRSABKについてよくある疑問
M-IT10MRSABKの発売日はいつですか、と聞かれたら、IST PLUSシリーズは2026年6月下旬に発売されました、と答えられます。発表は2026年5月26日で、直販サイトでは同日から数量限定の予約販売が始まっていました。
価格を知りたい方も多いでしょう。税込8,380円という報道、公式表示の要約にある税込13,420円という数字が並んでおり、現時点で1つに断定できません。購入前に公式サイトで確認してください。
M-IT10MRSABKとIST PROのどちらを選ぶべきかは、使うボタン数で決まります。5ボタンで足りるならIST PLUS、10ボタンを使い切りたいならIST PROです。
掃除の手間が減るのかという点は、特許構造で支持部にゴミが集まりにくいとメーカー側が説明しています。実際に何か月使うと汚れがどうなるかは、長期レビューが出るまで確認できません。
口コミが増える前の今は、公式情報と報道を読み分けるのが現実的
M-IT10MRSABKの口コミは、まだほとんど出ていません。今回確認できた評価は、マイベストの特徴の要約と、先代M-IT10BRに寄せられた声の2種類でした。先代の声は、新モデルにそのまま当てはまるとは限りません。
一方、仕様の面では分かることが多くあります。36mmのボール、ボールローラーによる約25%の摩擦低減、ほぼ無音のクリック、2.4GHzとBluetoothの2系統接続、3台まで登録できるマルチペアリング、3つのプロファイルを保存できるオンボードメモリです。これらは、各メディアの発売報道とエレコムの説明で共通しています。
価格の食い違いと、BKとABKの違いは、今回は解けませんでした。個人の使用感が気になる方は、発売から時間がたって、レビューが増えた段階でもう一度調べてみてください。急いで買う理由がないなら、それが一番確実な方法です。
同じエレコムの親指トラックボールで、6ボタンのM-XT3DRBKを検証した記事は6ボタンの親指トラックボールM-XT3DRBKの評判にまとめています。ボタン数や使い心地の違いを比べたい方の参考になります。








