スマートリングのb.ringには、エントリーモデルのG1と、その後継として登場したG2という2つのモデルがあります。G1とG2の違いは、価格がおよそ4,000円高くなる代わりに、心拍センサーの精度とアプリの機能が底上げされる点です。G1はステンレスモデルが8,800円、G2はステンレスモデルで13,200円前後という価格差になっています。この記事では、価格、センサー、付属品、アプリ機能といった項目ごとにG1とG2の違いを整理し、後継モデルのG1Sやハイエンドモデルのproとの位置づけの違いについても解説します。

b.ringはAPPOSTER JAPANが手がける国産スマートリングで国内累計3万台を突破
b.ringとは、株式会社APPOSTER JAPANが展開する指輪型ウェアラブルデバイスのことです。Makuakeでのクラウドファンディングをきっかけに認知を広げ、国内での累計出荷台数が3万台を突破したとされています。腕時計型のスマートウォッチと違って手首に何も装着しない身軽さがあり、寝るときも違和感なく着けられることから、健康管理や睡眠管理を手軽に始めたい人の間で支持を広げています。
計測できる項目は心拍数、血中酸素(SpO2)、ストレス、睡眠、活動量といった基本的な健康データで、専用アプリを通じてAndroidとiPhoneの両方に対応し、AppleヘルスケアやGoogle Fitとの連携もできます。本体の重さはモデルによって2.9グラムから3.6グラム程度と、指に着けていることを忘れるほど軽く仕上がっています。防水性能はIP68等級を備え、一部モデルは5ATM防水も加わっているため、着けたまま手洗いやシャワーを浴びられます。バッテリーは満充電で最大7日間ほど持続し、充電時間は約90分とされています。
b.ringのラインナップはG1、G1S、G2、proの4機種に分かれる
現時点のb.ringは、初代エントリーモデルのG1、その後継となる新世代エントリーモデルのG1S、エントリーモデルのアップグレード版であるG2、そしてチタン製のハイエンド上位モデルであるproという4機種で構成されています。発売順に整理すると、次のようになります。
| モデル | 発売日 | 価格(ステンレス/チタン) | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| G1 | 2025年8月1日 | 8,800円/11,000円 | 初代エントリーモデル |
| G2 | 2025年11月14日 | 13,200円前後/― | エントリー上位の実用モデル |
| pro | 2025年11月14日 | ― | チタン製ハイエンドモデル |
| G1S | 2026年7月10日 | 8,800円/11,000円 | G1後継・基板刷新モデル |
G1は2025年8月1日に発売された初代のエントリーモデルで、ステンレスモデルが8,800円、チタンモデルが11,000円という価格でした。この手頃さがG1最大の魅力で、スマートリングを試してみたい初心者層に向けた入門機という位置づけでした。
その後、2025年11月14日にMakuakeでの応援購入総額が1,000万円を突破したことを受けて、新世代モデルのproと、既存エントリーモデルをアップグレードしたG2が同時に発売されました。G2はG1のデザインや軽量な装着感を引き継ぎながら、内部のトラッキング精度を大きく強化したモデルです。
さらに2026年7月10日には、G1の後継として位置づけられるG1Sが発売されました。G1Sは上位モデルのG2ゆずりの基板設計を採用することで接続の安定性や品質、耐久性を高めながら、価格はG1と同水準のステンレス8,800円、チタン11,000円に据え置かれています。2026年8月時点で新規に入門機を検討する場合、旧世代のG1よりもこのG1Sが案内されるケースが増えています。
G1とG2の価格差はおよそ4,000円でG2が13,200円前後になる
G1とG2の違いをここからは項目ごとに見ていきます。まず発売時期は、G1が2025年8月1日、G2が2025年11月14日で、G2はG1から約3カ月半後に登場したアップグレードモデルです。
価格については、G1がステンレスモデル8,800円、チタンモデル11,000円であるのに対し、G2はステンレスモデルで13,200円前後という情報があります。つまりG2はG1よりおよそ4,000円高い価格帯の製品です。この価格差は、後述するセンサー精度の向上やチップの刷新、付属品の充実に反映されていると見られます。
G2はRealtek新世代チップ搭載で心拍とSpO2の精度が上がった
G2最大の特徴は、内部チップが刷新された点にあります。G2にはRealtek Semiconductor Corporationの新世代チップが搭載され、心拍数、加速度、血中酸素のトラッキング精度がG1より向上したとされています。あわせて睡眠の検出やストレス検出の精度も高まったという情報があります。G1でも心拍数、血中酸素、ストレス、睡眠、活動量といった基本的な計測機能は一通り備わっていますが、G2はその計測値の安定感が一段上がったモデルと理解すると分かりやすいでしょう。
G2にはポータブル充電ケースが付属しG1はケーブル充電が基本になる
G1とG2の違いとしてよく挙げられるのが、充電ケースの有無です。G2にはポータブルタイプの充電ケースが付属しており、外出先でも本体を充電しやすい構成になっています。G1、そして後継のG1Sは基本的に充電ケーブルでの充電が中心で、携帯性という面ではG2に軍配が上がります。
G2はリング形状と充電端子を見直して装着安定性を高めた
G2では充電端子とリング自体の形状が見直され、装着時の安定性が向上したという情報もあります。日常的に指を動かす機会が多い人にとって、リングのフィット感や充電端子の耐久性は地味に重要なポイントで、この改良はG2の実用性を底上げしています。
重量と素材はG1とG2ともに2.9〜3.6gでステンレスとチタンの2展開になる
重量や素材の傾向は、G1とG2で大きく違いません。両モデルとも重さは2.9グラムから3.6グラム程度とされ、素材はステンレススチールとチタンの2展開である点は共通しています。ステンレスは錆びにくく丈夫な合金で価格を抑えやすい素材である一方、チタンはより軽量で金属アレルギーを起こしにくい素材とされています。以下の表に、G1とG2の基本仕様のうち共通する部分をまとめました。
| 項目 | G1・G2共通仕様 |
|---|---|
| 重量 | 2.9g〜3.6g程度 |
| 素材 | ステンレススチール/チタンの2展開 |
| 防水性能 | IP68等級(一部5ATM対応) |
| バッテリー | 最大7日間程度、充電約90分 |
| 対応OS | Android/iPhone |
| 連携先 | Appleヘルスケア/Google Fit |
G2のアプリはAIレポートとカロリーAIで数値の意味まで伝えてくれる
G2ではAIレポート(ベータ版)やカロリーAIといった、計測した数値の意味をユーザーに伝える機能が強化されています。心拍数や睡眠時間の数値を表示するだけでなく、その数値に基づいた改善提案をAIが行ったり、AIチャットボットに個別に質問できたりする点は、G1世代にはなかった付加価値です。WearGraphyのレビューでは、G2の計測精度はフラッグシップ機ほどではないとしつつも、日常のトレンドをつかむには十分で、独自のAI機能によって利用者の行動を後押しする点が評価されています。1万円台というスマートリングの価格相場を塗り替えた製品という評価も出ています。
初めての1本にはG2の満足度が高いとかでくらの比較記事が結論づけている
比較サイトかでくらのレビューによると、初めての1本として選ぶならb.ring G2のほうが満足度は高いとされています。理由として、価格差がそこまで大きくないわりに、睡眠記録の見やすさや計測の安定感が優れている点が挙げられています。一方でG1、そして後継のG1Sの最大の魅力は、8,800円という価格でスマートリングデビューができる点です。予算を抑えてまずはスマートリングというカテゴリー自体を試したい人には、G1系統のモデルが依然として有力な選択肢になります。
同サイトは、G1が軽さ、G2が実用、proが精度という住み分けが明確だとも述べています。装着感の良さを最優先したい人にはG1(チタンモデルなら特に軽量)、日常的な健康管理をより実用的に精度高くこなしたい人にはG2、そしてより本格的なヘルスケアデータ分析や心拍変動(HRV)の常時計測を求める人にはハイエンドモデルのproという住み分けです。
G1の後継となるG1Sは価格据え置きでG2ゆずりの基板を採用した
2026年7月10日に発売されたG1Sの存在も見逃せません。G1Sは名前の通りG1の後継にあたる新世代の入門モデルで、最大の特徴は上位モデルのG2の基板設計を受け継いでいる点です。これによりスマートフォンとの接続安定性、製品全体の品質と耐久性が高まった一方で、心拍数、血中酸素、ストレス、睡眠、活動量といった基本的な健康計測機能や、約3gの超軽量設計、ステンレスとチタンの2素材展開はG1から継承されています。
価格もステンレスモデル8,800円、チタンモデル11,000円とG1と同水準に据え置かれており、G1SはG1の価格のままG2に近い品質を手に入れられるモデルと表現できます。防水性能もIP68に加えて5ATM対応となっており、着用したままの水仕事やシャワーがより安心して行えるようになりました。
さらにG1Sは、2026年7月に配信が予定されていたアプリの大型アップデートApp 3.0に対応するモデルでもあります。App 3.0では、ホーム画面の刷新、体内リズムに基づくBody Rhythm機能、カロリーAI、リーグ制の歩数ランキングといった新機能が計画されていました。ハードウェアだけでなくソフトウェア面でも機能追加が続いている点が、G1Sの特徴といえるでしょう。
新たにb.ringの入門機を検討する段階にある人にとっては、旧世代のG1よりも、同価格帯でありながら品質が向上したG1Sを選ぶほうが合理的な選択になりつつあります。
b.ring proはHRVと皮膚温度を常時計測しAIが健康データを分析する
G1、G1S、G2はいずれもエントリークラスの位置づけですが、その上位にはハイエンドモデルのproが存在します。proはチタン素材(約2.9g)を採用し、心拍数、HRV(心拍と心拍の間隔のゆらぎ)、皮膚温度など複数の生体データを常時計測し、それらをAIが総合的に分析する点が特徴です。AI健康レポート機能による睡眠やストレスの自動まとめ、AIによる食事画像分析機能なども搭載されており、単なる活動量計にとどまらない健康管理の相棒としての側面が強いモデルです。
一方のG2は、歩数や基本的な睡眠記録といった日常使いに十分な機能を備えつつ、価格を抑えたモデルという住み分けになります。予算と用途に応じて、エントリーのG1S、実用重視のG2、精度と分析重視のproという3段階から選べる状態が、今のb.ringのラインナップです。
指のサイズ確認は専用キットかUS7号から11号の紙巻き測定で行う
スマートリングは腕時計以上にフィット感がトラッキング精度に直結するため、購入前のサイズ確認が重要になります。b.ring専用のサイズキットはUS規格の7号から11号までに対応しており、本体を購入する前にこのキットで自分の指のサイズを確認できます。
サイズキットが手元にない場合は、細長い紙を用意し、サイズを測りたい指の一番太くなっている部分に隙間ができないように巻き付け、紙が重なった部分にペンで印をつけたうえで、巻き始めの端から印までの長さを定規で測るという簡易的な方法も紹介されています。指のサイズはむくみなどの体調によって変動しやすいため、時間帯を変えて2〜3回測定し、平均的な値を採用することが勧められています。左右どちらの指にも装着できる設計になっているため、利き手やよく使う指を避けて日常生活の邪魔になりにくい指を選ぶ人も多いようです。
ユーザーレビューはG1系の装着感とG2のAI機能をそれぞれ評価している
各種レビューサイトを見ると、G1系統モデルについては、超軽量で装着感が良い、IP68防水に加えて5ATM対応のため着けたままシャワーを浴びられて外す手間が減る、心拍数や血中酸素、ストレス、睡眠、活動量といった基本計測が一通り揃っていて体調の傾向を可視化する用途としては十分、といった評価が並びます。睡眠測定については、単純な睡眠時間だけでなく、深い眠りと浅い眠りの割合や睡眠効率までグラフや点数で表示される点が評価される一方、スマートリングは特にフィット感がシビアで、サイズ選びが甘いと計測精度に影響が出るという注意点も各種レビューサイトが挙げています。
G2については、WearGraphyのレビューでAIレポート(ベータ版)やカロリーAIといった、数値の裏側にある意味を伝えてくれる機能が独自の強みとして紹介されています。計測精度自体はフラッグシップ級のハイエンド機には及ばないとされながらも、日常的な体調トレンドを把握する用途には十分な性能を持ち、AI機能によってユーザーの行動変容を促す設計思想が評価されている点は、価格以上の価値を感じさせるポイントといえるでしょう。
海外勢Oura Ring 4とRingConn Gen 2と比べるとb.ring G2は価格が3分の1以下になる
b.ring G1とG2の位置づけをより正確に理解するには、海外勢の競合製品と比較してみると分かりやすいところがあります。代表的な競合として挙げられるのが、Oura Ring 4やRingConn Gen 2といった海外ブランドのスマートリングです。これらは5万円台から7万円台という価格帯が中心で、Oura Ringには本体価格に加えて月額のサブスクリプション料金が発生する仕組みがあります。一方のRingConn Gen 2はサブスクリプション不要で、電池持ちの良さや睡眠分析の細かさ、薄型で他のアクセサリーと合わせやすいデザインが支持されています。
| 製品 | 価格帯 | サブスクリプション | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| b.ring G2 | 13,200円前後 | 不要 | AIチャット・食事管理・ポータブル充電ケース |
| Oura Ring 4 | 5万円台〜7万円台 | 必要(月額) | 高精度な生体データ分析 |
| RingConn Gen 2 | 5万円台〜7万円台 | 不要 | 電池持ち・薄型デザイン |
これに対してb.ring G2は1万円台という価格で、機能面でも大きく見劣りしない仕様を備えている点が最大の強みです。具体的には、防水性能は5ATM相当(水泳時の着用も想定した防水レベル)に対応し、ポータブル充電ケースが付属し、さらにAIによる食事管理機能まで搭載されています。特にAIチャットボットを通じて歩数、睡眠、ストレス、カロリーといった複数のデータを横断的に質問できる機能は、RingConnにはないb.ring独自の強みとして紹介されています。
比較記事の中では、価格を抑えてまず試したいならb.ring G2が始めやすい、サブスクリプション費用をかけたくないうえに機能も妥協したくないならRingConn Gen 2が費用対効果に優れる、といった住み分けが示されています。いずれにしても、b.ring G1とG2共通の強みは、海外の主要ブランドと比べて導入コストが低く、サブスクリプション不要でAI機能まで使える点にあります。国内メーカーならではの日本語サポートやアプリの使いやすさも含めて、初めてスマートリングを検討する日本のユーザーにとって、b.ringシリーズは有力な選択肢の一つといえるでしょう。
用途別にはG1Sが入門機、G2が実用機、proが精度重視機という住み分けになる
最後に、ここまで紹介してきた情報をもとに、どのようなユーザーがどのモデルに向いているかを整理しておきます。
とにかく価格を抑えてスマートリングを試したい人には、G1S(8,800円から)が向いています。G1相当の価格で、G2ゆずりの基板設計による品質向上の恩恵を受けられるため、新規に入門機を選ぶなら第一候補になるでしょう。装着感の軽さを最優先したい人には、チタンモデルのG1系統が向いています。約2.9gという軽さは、就寝時や長時間の装着でもストレスを感じにくいはずです。
価格が上がっても計測精度や機能性を重視したい人には、G2(13,200円前後)が向いています。新世代チップによる高精度なトラッキング、ポータブル充電ケース、AIレポートやAI食事管理機能など、実用性を底上げした構成が魅力です。海外ブランドのハイエンド機と比較検討している人は、まずはG2で費用を抑えつつ主要機能を体験し、物足りなさを感じたらproや海外勢のOura Ring、RingConnへのステップアップを検討するという流れも現実的な選択肢になります。より本格的な健康データ分析やHRVの常時計測を求める人には、proが向いています。チタン素材で軽量なうえ、AIによる健康レポートや食事画像分析など、分析機能に厚みがあります。
G1とG2の違いは価格、精度、付属品の3点に集約される
b.ring G1とG2の違いを一言でまとめると、G1、そして後継のG1Sは価格を抑えてスマートリングデビューをするための入門モデル、G2は価格は上がるものの精度と安定性、付属品、アプリ機能を底上げした実用モデルという位置づけになります。
具体的な違いとしては、価格はG1系統が8,800円から11,000円、G2は13,200円前後とやや高価格になる点、センサー精度はG2が新世代チップ搭載により心拍や血中酸素、加速度のトラッキング精度が向上している点、付属品はG2にポータブル充電ケースが付属する点、アプリ機能はG2がAIレポートやカロリーAIといった数値の意味を伝える機能を強化している点、リング形状はG2で充電端子とリング形状が改良され装着安定性が向上している点が挙げられます。一方で、軽量設計、IP68クラスの防水性能、最大7日間程度のバッテリー、ステンレスとチタンの2素材展開、専用アプリでの健康管理という基本コンセプトはG1とG2で共通しています。
初めてスマートリングを試したい、なるべく費用を抑えたいという人にはG1S、価格が多少上がっても計測精度や付属品、AI機能の充実を重視したいという人にはG2がそれぞれ向いています。さらに本格的な健康データ分析やHRVの常時計測を求めるのであれば、上位モデルのproも比較検討の対象に加えるとよいでしょう。予算感と使用目的を整理したうえで、G1系統、G2、proのどれが自分の生活スタイルに合っているかを見極めることが、後悔しないスマートリング選びの近道になります。








