スリックのGX-S 7500は、全高1720mm、重さ1320g、縮長480mmの5段三脚で、運動会のように人の頭ごしに撮りたい場面を想定したファミリー向けモデルです。評判は「軽いのに高さが出る」「脚の伸縮が楽」という声が中心です。弱点として挙がっているのは、雲台の遊び、衝撃を受けたあとのブレ、最大搭載重量が1.5kgにとどまる点の3つです。
検索で確認できた情報は、スマートフォン対応クイックシューを装備したGX-S 7500のものが大半でした。この記事では、そのGX-S 7500を軸に、スペック、下位モデルとの差、価格、良い評判と悪い評判、向く人と向かない人を、2026年10月7日時点で確認できた範囲でまとめます。確認できなかったことは書いていません。
評判の結論は、高さと軽さが長所で、安定性の評価は割れる三脚

結論から言うと、GX-S 7500は「高さと手軽さを取る三脚」です。安定性を最優先で選ぶ三脚ではありません。
良い評判は、高さ、軽さ、伸縮のしやすさに集まっています。1.7mを超える全高があり、運動会などで人が並んでいる後ろからでも、アイレベルを超える位置にカメラを構えられます。それでいて重さは1320gで、縮長は480mmです。持ち歩く道具として見ると、数字はかなり扱いやすい部類です。
悪い評判は、雲台がプラスチック素材でやや遊びが大きいこと、固定ノブを締め込むとカメラの向きがズレることがあること、重い機材を載せると脚がたわむことです。さらに、カメラや脚に衝撃を加えたときのブレの収まり方については、情報源によって評価が割れています。
アルミ三脚23商品を比べた検証レビューでは、GX-S 7500は「伸縮はやりやすく、初心者向きだが、安定性重視ではない」という評価でした。評判全体を一文にするなら、この評価がいちばん近いと考えます。
| 観点 | 評判の傾向 |
|---|---|
| 高さ | 1720mmで、アイレベルを超える。運動会の後方からの撮影にも向く |
| 重さ | 1320gで軽い。軽さのわりに全高まで上げても安定しているという声が多い |
| 伸縮と操作 | 脚の伸縮がスムーズで、レバーロックはワンタッチ |
| 安定性 | 評価が割れる。衝撃後のブレや脚のたわみを挙げる声がある |
| 雲台 | プラスチック製で遊びがある。固定ノブを締めるとカメラの向きがズレることがある |
| スマホ対応 | クイックシューにスマホホルダーが組み込まれている。装着時のバネ圧が強いという声がある |
発売は2022年9月22日で、GX-S 6400と自立一脚と同じ日に登場
スリックのGX-S 7500は、ケンコー・トキナーが販売するスリックブランドの三脚です。発売日は2022年9月22日でした。同じ日に、下位モデルのGX-S 6400と、自立一脚のスタンドポッドGX-Sも発売されています。
位置づけは、GX-S 6400よりも一回り太い24mm角パイプを採用した上位機種です。全高1.7mを超える背の高さがいちばんの売りで、そこにスマートフォン対応のクイックシューを組み合わせています。
このクイックシューは、スマートフォンホルダーを組み込んだ構造です。別にスマホホルダーを買い足さなくても、スマートフォンをそのまま固定できます。同じクイックシューには、カメラやビデオカメラもそのまま取り付けられます。スマホで撮る日もあれば、ビデオカメラで撮る日もあるという家庭では、台座を付け替える手間が減ります。
発売から2026年10月7日までに4年以上が経っていて、2025年9月1日には価格が改定されています。
スペック表で見る全高1720mmの中身
確認できたGX-S 7500の仕様を、表にまとめます。
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 全高 | 1720mm |
| エレベーター下げ全高 | 1485mm |
| 縮長 | 480mm |
| 地上最低高 | 460mm |
| 重量 | 1320g(約1.32kg) |
| 段数 | 5段 |
| パイプサイズ | 24mm角 |
| ロック方式 | レバーロック式 |
| 雲台 | 3ウェイ式 |
| 最大搭載重量(推奨積載質量) | 1.5kg |
| 脚の最大荷重 | 3kg(レビュー記事の記載) |
| 対応スマートフォンサイズ | 幅58mm〜90mm、厚さ12mm以内 |
数字から読み取れることを、使う場面に引き寄せて説明します。
全高1720mmと、エレベーターを下げた状態の1485mmとの差は235mmです。エレベーターは、三脚の中央にある上下用の柱です。これをいっぱいまで伸ばすと、さらに235mm高くなります。逆に言えば、エレベーターを使わなくても1485mmまでは脚の伸縮だけで届きます。1.7mを超える全高のうち、約1.5mまでは脚だけで確保できる計算です。
縮長480mmは、5段構成だからこそ出せる短さです。全高1720mmの三脚を、500mmを切るサイズまで畳めます。持ち運ぶときの取り回しは、この縮長の短さで決まります。
地上最低高は460mmです。460mmより低い位置にカメラを構えることはできません。地面近くのアングルを狙う人は、この数字を先に確認してください。
重量1320gは、1.7mを超える全高の三脚としては軽い数字です。運動会の会場まで持ち歩く場面でも、重さで困りにくい水準です。
雲台は3ウェイ式です。上下、左右、そして縦位置と横位置を、それぞれ別々に調整できます。縦位置と横位置を切り替えられる構造です。
最大搭載重量は1.5kgで、脚の最大荷重は3kgです。数字が2つあって紛らわしいのですが、3kgは脚の最大荷重で、1.5kgは最大搭載重量(推奨積載質量)です。撮影機材の重さを考えるときは、1.5kgのほうを基準にします。
スマートフォンの対応サイズは、幅58mmから90mm、厚さ12mm以内です。スマホの機種名で考えるより、手持ちの端末にケースを付けた状態の幅と厚さを、定規で測るのが確実です。
GX-S 6400と比べて180mm高く、70g重く、パイプが3mm太い

GX-S 7500を検討するときは、下位モデルのGX-S 6400と見比べる場面が出てきます。両者の差を表にします。
| 項目 | GX-S 7500 | GX-S 6400 | 差 |
|---|---|---|---|
| 全高 | 1720mm | 1540mm | 180mm |
| エレベーター下げ全高 | 1485mm | 1275mm | 210mm |
| 縮長 | 480mm | 470mm | 10mm |
| 重量 | 1320g | 1250g | 70g |
| 段数 | 5段 | 4段 | 1段 |
| パイプサイズ | 24mm | 21mm | 3mm |
| 最大搭載重量 | 1.5kg | 1.5kg | 同じ |
差がいちばん大きいのは高さです。全高は180mm、エレベーターを下げた状態では210mm違います。エレベーターを使わずに構えたときの高さで比べると、GX-S 7500のほうが20cm以上高く構えられます。この差は、人混みの後ろから撮る場面で効いてきます。
一方、重さの差は70gです。1250gに対して1320gなので、増えたのは5.6%です。縮長の差も10mmしかありません。畳んだときの大きさも、持ったときの重さも、ほとんど変わらないと言えます。
パイプは21mmから24mmへ、3mm太くなっています。段数は4段から5段になり、縮長の差は10mmにとどまっています。
最大搭載重量は、どちらも1.5kgで同じです。つまり、GX-S 7500にしても、載せられる機材が重くなるわけではありません。上位機種を選ぶ理由は、あくまで高さです。
整理すると、選び方は単純です。運動会や人混みの後ろからの撮影があって、高さがほしいならGX-S 7500です。高さにこだわらず、価格を抑えたいならGX-S 6400でも足ります。載せる機材の重さで選ぶ場合は、どちらも条件が同じなので、高さと予算で決めることになります。
価格は表記が分かれていて、実売は6,490円から確認できた
価格は、情報源によって表記が分かれています。購入前に、販売ページで最新の価格を確認してください。
| 情報源 | 表記 |
|---|---|
| メーカー系の情報 | 希望小売価格9,100円(税別)。2025年9月1日から11,000円(税別)に改定 |
| 価格.com | メーカー希望小売価格9,350円。最安価格6,490円 |
| 販売店ごとの実売 | 約5,700円台から7,500円台以上まで幅がある |
| GX-S 6400(参考) | 希望小売価格7,920円(税込) |
| GX-S 7500 LTD(別の販売店) | 8,580円 |
メーカーの希望小売価格と、実際に売られている価格には、大きな開きがあります。価格.comの最安価格6,490円は、希望小売価格9,350円との差が2,860円です。販売店によって約5,700円台から7,500円台以上と幅があるので、買う店によって支払う金額が変わります。
GX-S 7500 LTDという型番も、別の販売店で8,580円で売られていました。通常のGX-S 7500との違いは、今回確認できた範囲では分かっていません。型番を選ぶときは、販売ページの仕様欄で全高や付属品を見比べてください。
2025年9月1日の価格改定については、改定後の価格が11,000円(税別)と紹介されていました。一方、価格.comの最安価格は6,490円と表示されています。どの価格がいつの時点のものかは、販売ページで確認が必要です。
良い評判は高さ、軽さ、伸縮のしやすさに集まっている
良い評判を、具体的にひとつずつ見ます。
人の頭を越える高さ
代表的な評価が高さです。全高が1.7mを超え、アイレベルより上にカメラを持ち上げられます。運動会のように、保護者が前後に並ぶ場面で、後ろの列からでも視界をふさがれずに構えられるという使い方が、代表的な使い道です。
軽さと、全高まで上げたときの安定感
軽量なのに、全高まで上げても安定していると評価するユーザーが多くいます。1320gという軽さと、高い位置での安定という、本来は両立しにくい2つが評価されています。パイプは、GX-S 6400の21mmより太い24mm角です。
「コンパクトですが、安定感も高さも十分でした」というレビューもありました。
脚の伸縮とレバーロック
脚の伸縮がスムーズで、レバーロックがワンタッチという評価もあります。ロック方式はレバーロック式です。撮影の合間に高さを変える場面では、操作が軽いほど、構図を決めるまでの時間が短くなります。
コンパクトに畳める
5段構成で縮長が480mmと短く、持ち運びや収納がしやすいという声もあります。
初心者にも扱いやすい
使い勝手が良く、機能も充実していて、ビギナーにも適しているという評価があります。3ウェイ雲台、スマホ対応のクイックシュー、レバーロックと、初めての三脚で必要になる機能がそろっています。
価格に見合う満足度
価格に見合う満足度があるという評価もあります。販売サイトでは、次のような数字が確認できました。
| 販売サイト | 評価 | 件数 |
|---|---|---|
| Yahoo!ショッピング | 4.71 | 14件 |
| ヨドバシ.com | 4.0 | 3件 |
| 価格.com | 5.00 | 1件 |
Yahoo!ショッピングでは、安定性、使いやすさ、コンパクトな収納、価格に対する満足度が評価されていました。3サイトを合わせても18件で、件数は少ないです。評価の数字は、参考程度に受け取ってください。
悪い評判は雲台の遊び、衝撃後のブレ、重い機材でのたわみ
次に、気になる評判です。購入前に知っておくと、あとで困りません。
雲台がプラスチックでガタつく
雲台はプラスチック素材のため、やや遊びが大きいと報告されています。固定ノブを締め込むと、カメラの向きがズレることがあります。構図を決めてからノブを締めると、締めた拍子に画面が動いてしまう、という状況です。
ノブを締めたあとに、もう一度構図を確認する手間が増えます。
衝撃を受けたあとのブレ
カメラや脚に衝撃を加えると、画像を拡大しなくてもブレが目立つという報告があります。脚に衝撃を加えたときは、ブレが収まるまで時間がかかったそうです。
ブレが収まるまでの時間が長いと、撮影の途中で三脚に触れてしまったときに、その分だけ待つことになります。
重い機材で脚がたわむ
重い機材を載せると、脚がたわむことがあります。最大搭載重量が1.5kgなので、これは仕様の範囲を超えて使ったときの話に近いです。一眼レフと大きな望遠レンズを組み合わせる人は、載せる機材の重さを購入前に測ってください。
スマホの装着が固い
スマホを装着するとき、バネの圧が強すぎて装着しづらいというレビューもあります。装着のしやすさは、人によって評価が分かれる部分です。
検証レビューの評価は「安定性重視ではない」
アルミ三脚23商品を比較した検証レビューでは、「伸縮はやりやすく初心者向きだが、安定性重視ではない」という評価でした。安定性を最優先にするなら、他の三脚のほうが向くという意味です。
ブレの収まり方は情報源で意見が分かれている
ここで、1つ注意したい点があります。衝撃を受けたあとのブレについて、評価が食い違っているのです。
ある情報源では、カメラや脚に衝撃を加えると、画像を拡大しなくてもブレが目立ち、収まるまで時間がかかったと報告されていました。別の情報源には、カメラや脚に衝撃を与えてもブレがすぐ収まり、カメラを振ったときの揺り戻しも最低限だったという趣旨の記述がありました。
同じ三脚について、評価が正反対になっています。この記事では、どちらが正しいとは断定しません。確認できた事実は、評価が分かれているという一点です。
こう書くと両論併記の逃げに見えますが、判断の材料は残せます。評価が分かれる三脚を選ぶなら、軽さと高さを取るかわりに、軽量な三脚なので風や接触には注意が必要だと割り切って使うことになります。
向いている人は運動会で撮りたい人と初めて三脚を買う人

ここまでの内容を、向き不向きに整理します。
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| 子どもの運動会や発表会で、人の頭を越える高さから撮りたい人 | 全高1720mmで、アイレベルを超える |
| 初めて三脚を買う人 | 3ウェイ雲台、レバーロック、スマホ対応と、基本機能がそろっている |
| スマホ、コンパクトなカメラ、ビデオカメラを軽めに使う人 | 最大搭載重量1.5kgの範囲に収まる |
| 1万円前後の予算で、持ち運びやすい三脚がほしい人 | 重さ1320g、縮長480mm、実売6,490円からの価格帯 |
| 向いていない人 | 理由 |
|---|---|
| 重い一眼レフと大きな望遠レンズを組み合わせる人 | 最大搭載重量が1.5kgで、重い機材では脚がたわむことがある |
| 風の強い屋外や、長時間露光など、高い安定性が必要な撮影をする人 | 軽量な三脚で、衝撃後のブレの評価も分かれている |
| 雲台のガタつきを嫌う人 | 雲台はプラスチック製で、遊びがある |
運動会で使う人にとっては、全高1720mmは大きな価値です。人の頭を越える高さからでも撮影できます。一方で、重い機材を載せる使い方では、最大搭載重量の1.5kgと、雲台の遊びが負担になります。
使うときの注意点は荷重、高さの出し方、スマホの寸法の3つ
実際に使うときの注意点を、検索結果から言える範囲で書きます。
まず、最大搭載重量は1.5kgです。カメラ、レンズ、クイックシューを合わせた重さが、この範囲に収まるかを、購入前に確認してください。台所のスケールがあれば、手持ちの機材を載せて測れます。
次に、高さの出し方です。高さを出すほど、三脚は安定しにくくなります。エレベーター(センターポール)を使わず、脚だけで必要な高さに合わせると、安定しやすくなります。GX-S 7500は、エレベーターを下げた状態でも1485mmあります。
最後に、スマホの寸法です。対応サイズは幅58mmから90mm、厚さ12mm以内です。厚いケースを付けたままだと入らないことがあります。ケースを付けた状態の厚さを先に測って、12mm以内に収まるか確認してください。
購入前によくある疑問
GX-S 7500は運動会で使えますか
使えます。全高1720mmで、アイレベルを超える高さがあり、人が並んでいる後ろからの撮影にも向きます。「安定して撮影できる」という口コミもあり、高さが出るわりに安定感も優秀という評価です。ただし、人が三脚に触れる混雑した場所では、衝撃後のブレへの注意が必要です。
一眼レフカメラは載せられますか
最大搭載重量が1.5kgなので、軽めのカメラなら載せられます。重い一眼レフに大きな望遠レンズを組み合わせる使い方には向きません。載せる機材の重さを、購入前に測ってください。
GX-S 6400との違いはどこですか
全高が1720mmと1540mmで、180mm違います。パイプは24mmと21mm、段数は5段と4段です。重さは1320gと1250gで、70g違います。最大搭載重量は、どちらも1.5kgで同じです。
スマホはどんなサイズまで固定できますか
幅58mmから90mm、厚さ12mm以内です。ケースを付けたままの寸法で確認してください。
価格はいくらですか
希望小売価格は、9,100円(税別)から、2025年9月1日に11,000円(税別)へ改定されたと紹介されています。価格.comでは、メーカー希望小売価格が9,350円、最安価格が6,490円でした。販売店によって約5,700円台から7,500円台以上と幅があるので、購入前に最新の価格を確認してください。
初心者でも扱えますか
扱いやすいという評価が多くあります。伸縮はやりやすく、レバーロックはワンタッチで、機能も充実しています。初心者向きと評価された一方で、安定性重視の三脚ではないという評価も付いています。
まとめは「高さと手軽さを取る入門三脚」として選ぶこと
スリックのGX-S 7500は、1.7mを超える高さと、約1.3kgの軽さ、480mmのコンパクトな縮長を両立した、ファミリー向けの三脚です。評価されている点は、伸縮のしやすさ、運動会でも使える高さ、スマホ対応のクイックシューです。
弱点は、雲台の遊び、衝撃を受けたときのブレ、重い機材への弱さです。「安定性を最優先する三脚」ではなく、「高さと手軽さを重視する入門向けの三脚」と考えれば、評判と実際の使い勝手のズレは小さくなります。
選び方は、載せる機材の重さで決まります。1.5kgの範囲に収まる軽いカメラやスマホ、ビデオカメラなら、全高1720mmの強みを活かせます。1.5kgを超える機材を使うなら、別の三脚を探すほうが無難です。高さが不要で価格を抑えたいなら、GX-S 6400も選択肢に入ります。
価格は、販売店によって差があります。購入する前に、販売ページで最新の価格と、型番を確認してください。
高さが不要で価格を抑えたい場合は、下位モデルのGX 6400も選択肢になります。Rentioの口コミをもとに評判を調べたGX 6400の評判記事で、実際の使い勝手の声を確認できます。
料理や小物を真上から撮りたいなら、センターコラムを水平に倒せる三脚が便利です。UlanziのTT59の耐荷重と水平設置の手順は、こちらの記事にまとめています。








